CNC化に伴い、摩耗によるバッククラッシュが我慢できずボールネジに変更した。
数年前から構想はあったが国産ボールねじは高価。三軸揃えるなんて予算的に無理だよ。
時は流れて中華由来のボールねじが流通し中華サイトで購入。中華サイトは届くまで不安だけど、現在はアマゾンでも取り扱ってるから多少は安心かな?
SFU1605
軸径16mm | リード5mm[リード=ねじ軸の1回転に伴い、ナットが軸方向に進む距離] |
精巧な造りとは言えないが要所は押さえて造られてるようだ。レビューや商品詳細では精度0.05らしいから少しは期待している。現状よりはマシになるだろう。
私はX Y Z軸16mmで設定した。X軸はスペースの問題で手間を掛けたく無ければ12mmが無難だと思う。どうしてもナットを削り逃さないといけないので16mmだと削り取る量が多いしフランジ以外にナット本体一部も追い込まなくてはダメなので強度的に不安。ほんとギリギリだと思う。
ナットは材質が固いので養生しサンダーで発熱に気を付けて削り取る。国産のボールねじだったらこんな事できないよ。
X軸
スタンダードの軸径も16mmだがボールねじはボール分ナットが大きくて加工をしても各所ギリギリでクリアランスが0.5mm位。可能な限りベースを逃したりで解決した。
Y軸
Y軸は長さをグラインダーで詰めただけで楽だった。
ついでにベアリングサポートブロックも新設した。
カッター進入位置が悪いですね。次回プログラムに生かします。
Z軸
ボールねじは端面加工が既に施されておりプーリー等が収まるように旋盤で追加加工した。当然焼き入れされていて超硬チップで地道に削る。
採用した中華ボールねじは購入先によって端面加工指定できるので購入時に頼むと楽だね。
Mach3 Steps Per設定
一度PCクラッシュして設定が地獄だったので完全備忘録。
ネジのリード変更したのでパルス設定。ステッピング一回転1600パルス
ボールねじXYZ 5mmピッチ 1600÷5=320
Z軸減速機構=864 実測調整後=868.568
まとめ
X軸がスペース的に厳しく難儀しましたが、無事ボールねじグレードアップ!
各調整を経てバッククラッシュの結果は・・・
X軸 | 0.02 |
Y軸 | 0.05 |
Z軸 | 0.09 |
この機種全般にアリ溝精度が酷い。私が購入したのはハッキリ言って外れだと思う。アリ溝100mm距離で0.2mm寸法差異、ヤスリでシコシコ修正したがZ軸は移動距離があるので素人ハンドワークで完全修正は難しい。
Z軸摺動面の良好な所で測定し、サポートプレートのたわみが0.05あるのでボールねじ精度は0.04だね。謳い文句はクリアーで良いかな。将来的にリニアガイドに改造予定。大変そう・・・
てか、完全自作のCNC造った方が早いかも。
さて実践!アルミ材にてベアリング穴切削しましたがちゃんと圧入できるレベルになった!使い方次第でなんとかなりそう。改造してホントよかった。